「ジョブズに技術的手腕が不足していたおかげでAppleは成功した」とウォズニアックが語る


Appleの創業者として知られるスティーブ・ジョブズには数々の逸話があり、これまでに何冊も本が書かれ、映画も作られてきました。しかし、そこで描かれる姿には事実とは異なる部分が含まれることがあり、そのたびに共同創業者であるスティーブ・ウォズニアック氏は自らの見てきたジョブズ像を語ってきました。その新たなエピソードとして、Appleはジョブズに技術スキルが足りなかったことが幸いして成功したということを、ウォズニアック氏が語りました。

Apple at 40: Remembering when Steve Jobs went electric – CIO
http://www.cio.com.au/article/597247/apple-40-remembering-when-steve-jobs-went-electric/

ウォズニアック氏は、シドニーで開催された「Future Transport Summit 2016」のQ&Aセッションに登壇。Appleの成功の大部分は「ジョブズがエンジニアではなかった」という事実のおかげだと語りました。

スティーブ・ジョブズが一度Appleから追放されつつも、のちに返り咲き、iMac・iPod・iPhoneとヒット商品を出したことはとても有名ですが、創業以前からつきあいのあるウォズニアック氏によると、ジョブズに技術的手腕が欠けていたからこそ、人間中心のデザインにするための簡潔さが求められ、Appleの利益に繋がっていたとのこと。

ジョブズとは対照的に、ウォズニアック氏は子どものころから「自分専用のPCを持つ」ということが夢で、自分でPCを組み立てていた根っからのエンジニア。2人の性格の違いは映画「スティーブ・ジョブズ」でも、前述のようなエンジニア気質から、コンピューターはパーツを自由に交換してユーザーが改造できるオープンシステムにするべきだと考えるウォズニアック氏と、ユーザーにはハードウェアの改造を一切許さないジョブズという形で描かれました。結果的に、Appleがジョブズの求めた形を突き詰めてiMacを生み出せたのは、「ジョブズがエンジニアではなかった」からこそ持っていた感覚・視点ゆえなのかもしれません。

by Charles Wiriawan

ちなみに、このQ&Aセッションでウォズニアック氏は「人工知能」の話題にも触れました。人工知能が書かれた問答を理解するだけではなく、質問に対して受け答えをしているという現状にウォズニアック氏は、もはや人工知能はロボットではなく人間のように振る舞っていて、出てくる言葉は「恐ろしい」の一言だと語りました。

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