トヨタのビジネスモデル


 


 

 トヨタのビジネスモデル分析

 
トヨタは「ジャスト・イン・タイム」「かんばん方式」などに象徴される革新的なビジネスモデルの改善に取り組み続けてきました。また「いつかはクラウン」という有名な標語がありますが、そうしたマーケティングなども含めた「ビジネスの仕組みづくり」に強みを持っています。


いつかはクラウン


この「いつかはクラウン」というキャッチコピーの裏に隠れていた戦略は大体このような感じです。CMなどでこれを目にした顧客に「自分もいつかは高級車のクラウンに乗ってみたい」と思わせて、まずは安くて手の届きやすい別の車種を購入してもらいます。そして徐々にランクが上の車へ買い替えていってもらうのです。顧客の収入の増加に合わせて、ディーラーが「次はこちらなどいかがですか?」と上位車種を随時提案していくイメージです。


 マーケティング戦略

自動車は一つ企画・開発するのに結構な時間がかかるので、市場のニーズを先読みする動きが必要となります。大衆車であれば「安全・安心」「安さ」など、ある程度決まったキーワードがありますが、高級車は簡単にいきません。自動車に対する強いこだわりを持った顧客が多いですから、5年前のニーズに合わせた車を製造しているようでは、顧客が離れていってしまいます。
そうした意味では、求められているものを探るマーケティングではなく、自分たちがブランド(ニーズ)を作るスタイルのマーケティングが求められていると言えるかもしれません。

 


ニーズ


 いまの時代は消費者の嗜好が多様化しているため、そのニーズも細分化されました。これはトヨタに限った話ではありませんが、メーカー各社が特に海外展開の面で、現地の細かいニーズに合わせた商品展開を行うことを明言しています。

出典lexus.jp

 

レクサス


 高級車ブランド「レクサス」の成功など、マーケティングに強い、より広い意味では「ビジネスの仕組みづくりに強い」点が、トヨタの武器と言えるでしょう。
トヨタがレクサスを従えて高級車市場に進出した時、既存のディーラー網とは全く異なるチャネルを一から構築したのは有名な話です。レクサスの高い収益性に魅せられてレクサスを売りたがるディーラーは多かったが、トヨタはディーラーの選定にあたって極めて厳しい基準を適用した。レクサス自体が訴求する価値、そしてその価値に反応する顧客が期待する高水準の接客・アフターサービスを一貫して提供することをディーラーに要求したというわけです。その結果、アメリカでは1万件の応募に対し、レクサスの販売を認められたディーラーはわずかに130にとどまったといいます。
さらにレクサスは、各ディーラーの社員と顧客に定期的にヒアリングや調査を行い、ディーラーのパフォーマンスをモニタリングしている。パフォーマンスが悪い場合には、トヨタの社員が直接ディーラーに出向いて、問題の解決に当たる。こういった一連のマネジメントがしっかりと仕組み化されているのはいかにもトヨタらしいです


グローバル化とセグメンテーション


 もともとアメリカのディーラーは接客やサービスに無頓着なことが多いようで、レクサスの「おもてなし」精神はアメリカ人に新鮮に映ったらしいです。トヨタが出す車なら品質は間違いないし、その上サービスも優れているというのなら、もうこれは買わない手はないという具合で、レクサスはアメリカでそれなりの成功を収めました。以上がグローバル化と、顧客セグメンテーションというビジネスモデルの一つだと言えます。

トヨタ生産方式は、トヨタ自動車の生み出した、工場における生産活動の運用方式の一つです。現在では多くの企業がこれにならった方式を取り入れており、工場等の製造現場やそれに付随するスタッフ部門だけでなく、間接部門でも取り入れている企業も見られます。トヨタ生産方式は第二次世界大戦前のアメリカの自動車産業におけるライン生産方式などを研究し、豊田喜一郎らが提唱していた考えを大野耐一らが体系化したものです。また、戦争中に熟練工を徴兵されたことによる生産力の低下を補う方法として開発されていた経緯もあります。トヨタ生産方式では、ムダを「付加価値を高めない各種現象や結果」と定義しています。このムダを無くすことが重要な取り組みとされます


7つの無駄


 このムダを無くすことが重要な取り組みとされます。ムダとは、代表的なものとして以下の7つがあり、それを「7つのムダ」と表現しています。
1.作り過ぎのムダ
2.手待ちのムダ
3.運搬のムダ
4.加工そのもののムダ
5.在庫のムダ
6.動作のムダ
7.不良をつくるムダ
上記「7つのムダ」を排除し、極力在庫を持たず、必要なものを、必要な量だけ、必要な時にジャストインタイムで生産するなどの特徴を持ち、使用した部品の補充を知らせる「帳票」をかんばんということから、かんばん方式とも呼ばれる。また、多能工という人の作業者が複数の工程の作業をこなせるようにトレーニングすることがあります。これにより生産負荷が低い工程から高い工程へ人員を柔軟に移動させ、負荷の平準化を常に行えるようにします。また、1人で複数の加工機械を受け持ち、工程の少人化を実施する。「無駄の徹底的な排除」を実現するための方法の一例として、「自動化」・「機械化」の意味合いを持つ言葉である、自働化がある。無駄は排除しなければならないが、合理化を進めるあまりに従業員の人間性やインセンティブを無視してはならない。このことから、トヨタ自動車では自動化の事を自働化と呼んでいるそうです。

One thought on “トヨタのビジネスモデル

  1. Pingback: equipments

Comments are closed.