ビジネスセンスは、相場の修羅場で磨け!


新年になって一転、世界的に株式相場が急落し、将来の不安が叫ばれている。なぜ急にこうもセンチメントが変わるのか、素人の方には皆目見当もつかないのではないか?

センチメントは、マーケット全般で使われる用語で、マーケットにおいて「市場心理」のことをいいます。これは、市場の流れの中で形成され、予想外の好材料悪材料によって一瞬にして変わることもあります。

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投資信託の販売会社ではどうか? この激変期に、プロとして気の利いたことを言える販売員がいったいどれだけいることだろう。多くの売り手もさすがに景気の良い言葉が出てこず、売りあぐねているのが実情ではないか。

しかし、皆さんは、おかしいと思わないだろうか?

ガンガン相場があがっているときには、乗り遅れますよ~といってファンドの買いを煽る。落ちた時にはしゅんとなる。それじゃぁ素人とプロの差がわからないではないか。そして、結局投資家は高値つかみになり、悪循環で運用が嫌いになっていくだけだ。

いま個人投資家が販売員に聞くべき質問はシンプルだ。

今は買い場なのか、売り場なのか?

「なぜ新年になって急落したのか?」「今は買い場なのか?売り場なのか?」「その根拠は?」「具体的に注視している材料を3つあげよ」と。自信がない販売員は早口でまくしたてるだろう。それは論外。誠実な販売員は、いやぁ様子を見ましょう、というだろう。これはましだが合格点には達しない。一体何の様子を見ているのか?また上がることを待っているのならまさに高値掴み製造機ではないか。

自分の軸をもって相場を語るのがプロだ。質問して、説得力のある答えが戻ってこなかったら付き合いをやめるべきだ。そのぐらいの相手と話すぐらいなら、大事なお金の行く先を自分で考えたほうが真剣な分だけよりよい答えが出てくるはずだ。

皆さんの中には、いやいやNISAによる長期投資だから相場を見ない!というかたもいるだろう。それは相場と向き合う姿勢を誤っている。大きな間違いだ。簡単な例を挙げよう。日本株は1989年末のバブル崩壊以降25年もの間下落を続けてきたのだ。「本当にこの長期投資を続けてよいのか?」それを常時自問自答し続ける作業が不可欠なのである。

長期投資であれ、短期投資であれ、常時相場について考えることの大事さは変わらないのだ。そしてそれは面倒に感じるかもしれないが、世界の変化を常時監視している点で、「次世代ビジネスパースン」に不可欠の条件なのだ。

私は、年末前後に日本株をある程度売却した。もう運用に直接タッチしていないので相場の日々の材料は追っていない。しかしもともとここでも記してきた通り、世界経済はリーマンショックの集中治療室から抜け出ていない戦時が継続していると考えており、少しでも悪いニュースが出てくればセンチメントが急落する脆弱な市場だと思っている。

 そんな中、米国が回復第二ステージを目指して金利を上げ始めれば、多少の混乱は起きるかもしれない。新年の相場は下から始まるかもしれないなぁ・・程度に思って一部売却した次第だ。

運用では数多くの失敗もしているから自慢をするために記しているのではない。運用と向き合うために必要なことは何か?具体例を出してニュアンスを伝えたいのだ。

”いまだ市場は戦時、これからもしばらくは戦時が続く”というのは私の「世界観」だ。

サブプライムにも懲りない面々

あれだけはしゃいでサブプライム危機という惨事を引き起こした金融業界が、7~8年しかたっていないのにレバレッジ何十倍の商品を売って世の中の素人投資家を躍らせることをいつまでも(相場の)神様が許すわけがない。ゼロ金利による期間限定のボーナスタイムも市場参加者がはしゃぎすぎれば早期終了だ。そんな風な考えを基本としている。

レバレッジ効果は、「レバレッジ(=てこ)の原理」になぞらえ、少ない資金で大きな リターンが期待できる効果のことをいいます。

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もっと根本的なところで、米国主導の自由主義的資本主義と中国主導の国家資本主義とどちらが優勢になっていくのか?今後の世界経済の主導権を巡って綱引きが起きていると考えている。かかる覇権争いの政治的不安定さも継続すると考えれば、今回は市場が下落したので買い時!という単純な図式ではないという考え方も成り立ちうる。

もっと大きな政治社会の枠組みでいまの世の中を考えていく必要があるのではないか。個人的には、米国が、ボルカールールに象徴されるような金融資本市場の自主規制を引きながら、シェールガスに見られるような真のバズーカ砲を放っているのを見ると、米国の覇権がまだまだ続くのではないかと考えている。

ボルカールールは、米国のポール・ボルカー元FRB議長らが提唱した金融規制策をいい ます。 … 銀行が個々のヘッジファンドやプライベート・エクイティ・ファンドの総資産の3% 以上の出資を行うことを禁止。

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シェールガスは、頁岩(シェール)層から採取される天然ガスのことをいいます。

だから、短期的にはかなり変動の激しい相場局面ではあるが、長期的には米国の総合力と金融政策の有効性を信じて、この下落期に年末に売却した資金の3分の1程度は入れ戻して様子を見てもよいのかな? などと考え実行してみた。

相場の見方は頑固にして柔軟であることが大事。自分の世界観を信じつつ、違うと思ったら変わり身早く「考え」と「行動」を変えることが肝要だ。余談だが、だから現役の腕の良い運用者はメディアに登場したがらない。変節したなどと言われるのが面倒なのだ。

それはさておきこうした「世界観」を構築しておくととても楽だ。米国の強さを揺るがすようなニュースだけに耳を澄ませて自分の考えを検証し続けれよいのだから。たくさんのニュースを手当たり次第に追っかける必要がなくなる。

そしてこういう世界観が、実は日本の多くのビジネスパースンに欠けていることではないか。真面目こつこつ・・・日々を一所懸命に!というのが日本企業で習ったビジネスパースンの生き方。でもそれをもってグローバル企業に転職したら大きなチャレンジを受けた。

世界の枠組みはどう変わっていくのか?その中で大きなビジネスチャンスはどこにあるのか?だからいまあなたは何をするのか?まさにトップダウンの発想だ。私は答えはいつも中間にあると考えている。足元を見て仕事をすることも大事。しかし、大きく物事を考えることも大事。日本人は後者が弱いので、そこを強化するのが肝要。

そして資産運用は、世界の金の流れをつかみ、大きな勢力の変化をとらえるために、とても有効な道具と考えるのだ。

バブル崩壊後、25年たっても金融リテラシーがまったく向上していない理由は目先の金銭的リターンばかりに目を奪われて「学ばない投資」を繰り返してきたことにある。

いよいよ日本がマイナス金利に突入し、市場の先行きはますます不確実性、不透明性を増していくであろう。確かなるリターンは、市場を通じて世界観を構築し仕事に役立てることだ。そこで学ばず、金銭リターンだけ求めるなら、むしろ相場と向き合うことをやめるタイミングなのではないか。

それでも私は相場と向かい合い続ける

もちろん私は、相場と向かい合い続ける。それが、次世代に必要な「人財」とはなにか? という本業と大きくかかわる疑問への答えの糸口を、常に与えれくれるからだ。そして、すべてのビジネスパースンが、運用から仕事へのヒントを得られる術を獲得したとき、はじめて資産運用が生活に根付いていくものと思う。

蛇足であるが、運用素人が、そんな「世界観」を暫定構築するのに、一年もかからないことを付言しておきたい。そしていったん構築してしまえば、新聞を読むことも、顧客と会うことも、すべてが有意義な情報の出会いの場となって、毎日がわくわくすること間違いなしだ。

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