10分で理解するドラッカー式マネジメント



10分で理解するドラッカー式マネジメント


 

現代経営学の巨人、ピーター・ドラッカー。彼が発明した「マネジメント」という概念と言葉は、現代社会におけるあらゆる組織で活用されています。しかし、ドラッカーが意図した本来のマネジメントの意味とは違う概念が、ひとり歩きしています。そこで、10分でドラッカーのエッセンスが理解できる記事を作りました!これさえ読めば、あなたはマネジメントのオーソリティになれる・・・かもしれない?

最初の3分「ドラッカーは世界に何をもたらしたのか?」

ピーター・ドラッカーは、1946年、当時世界一の大企業だったGMを1年半にわたり取材し、著した著書「企業とは何か」の中で、「マネジメント」の言葉と概念を、世界ではじめて発明しました。

「社会的な存在としての人間が、自由で、いきいきと働けて、幸せであるような、そんな世の中をつくるには、どうしたらいいか?」

ドラッカーがマネジメントという概念を作ったのは、人間の自由と幸福を実現する社会は、どうやったら生み出されるのか、という社会的正義の観点からの欲求が、その動機でした。

そのため、「企業の利益」とは、社会の公器たる企業がその役割を果たしていくための「条件」であり、利益は目的ではない、と規定しています。

しかし、多くの人は、ドラッカーの言うマネジメントを、「企業が利益を最大限に生み出すための管理法」という見方をし、「企業の利益」=「企業の目的」と誤解しています。ドラッカーのマネジメントに対する思想とは正反対の理解をしているのです。

ドラッカーのマネジメントは、誤解を恐れずにいえば、方法論ではなく思想そのものだと言えるでしょう。この思想は、企業を社会の公器に育て上げるための利益追求集団を考える、「エグゼクティブの感覚」を養うものになります。ドラッカーを知ることは、エグゼクティブとしての考え方を知ることにつながるわけです。

次の3分「ドラッカーのマネジメントとは?」

ドラッカーは、企業にイノベーションをもたらす方法を説き続けてきました。

「仕事とは顧客を作り出すことである」という有名な言葉は、企業のイノベーションは、顧客という存在があってこそもたらされるものであり、そのためには、企業が直面している現実を直視し、そこから顧客を創造するための理論を作る必要がある、という意味を含んでいます。

すなわち、「理論は現実に従う(Theories follow events.)」という考え方です。このようなドラッカーの思想から生まれたマネジメントのエッセンスは、7つに分類できます。

1. マネジメントとは、人の強みを発揮させ、弱みを無意味にすることをいいます。

人に積極的にかかわらなければ、人の強みも弱みもわかりません。つまり、人にかかわることが、マネジメントなのです。

2. マネジメントとは、それぞれの国や土地の伝統、歴史、文化を仕事に組み込むことです。

異なる価値観を持つ人が集まり、社会は成り立ちます。企業も同じです。グローバル化の現代において、同一の価値観や文化を、働き手に求めるのは誤り。つまりマネジメントとは、異なる価値観や文化、習慣を持つ人たちの関係性を考えることでもあるのです。

3. マネジメントとは、組織の目的、価値観、目標を明確にし、それを企業内・組織内において徹底させることを目的とします。

まず、組織の目的をはっきりさせることが大事です。利益追求のみを目的とする組織は、向く方向がそれぞれ異なっていきます。当然、組織としての強靭さは失われます。企業は社会の公器という概念を持つドラッカーにすれば、組織の目的や価値観を明確にすることこそ、何よりも大切だと言いたいわけです。

4. マネジメントとは、組織内の人間の、人間的な成長を促すものです。

組織がより高い目的意識を持つためには、組織内にいる人々の意識が高くなければなりません。人間的成長が必要になるのです。マネジメントとは、組織内にいる人間の、成長を促す訓練と啓発をも兼ねます。

5. マネジメントとは、組織内における意思の疎通を行うものであり、同時に、個人が担う責任を明確にすることをいいます。

あらゆることが上意下達式の組織には、意思の疎通を行う文化はなかなか育ちません。ドラッカーが考えるマネジメントは、意思の疎通が可能な組織こそ、利益構造の最大化が可能な組織だと指摘します。そのためには、個人の責任が明確化され、ひとりひとりが責任ある立場から、組織運営に携わっていきます。

6. マネジメントとは、組織が目的とする成果の尺度を明確にし、常に結果を検証しながらより向上させるためのアイテムです。

企業が目的とするのは、第一に「利益」です。その利益をだすための、マーケティング、生産性、人材育成や、社会の公器である企業としてに社会的責任など、企業活動のあらゆる分野に成果の尺度を明らかにしなければなりません。そしてその成果の尺度は、常に測定し、検証しながら、より大きな成果を得られるようにチェックする必要があります。

7. マネジメントとは、組織が世の中に貢献する成果を実現するための、「組織論」です。

利益を第一の目的とする企業であっても、その利益で何をするのか、ということが問われます。ドラッカーは「社会の公器」という言葉で、企業は世の中に貢献する組織でなければならないと、繰り返し説いています。ドラッカーのマネジメントは、結局はここに行きつくのです。

最後の3分「ドラッカー5つの質問」

ドラッカーは、理想の組織とマネジメントの在り方を実現するために、「5つの質問」を用意しました。

  1. 我々のミッションはなにか?
  2. 我々の顧客は誰か?
  3. 顧客にとっての価値はなにか?
  4. 我々の成果はなにか?
  5. 我々の計画はなにか?

組織、企業を、正しい方向に導くために、この5つの質問は役に立ちます。

江戸時代の財政家、二宮尊徳にこんな言葉があります。

「利益なき商売は無意味であり、理念なき利益は世の中の害毒である」

この言葉、ドラッカーのマネジメントとまったく同じ意味を持っていることに気づきます。組織、企業の目的を明確にし、それが社会的な責任を果たすものになることが、最終的な目標となる・・・その理念を実現するために、ドラッカーの5つの質問は役に立ちます。

まとめの1分「いまなぜドラッカーなのか?」

ドラッカーは、「あらゆることは陳腐化する」という言葉で、これまでうまくいっていた仕事のやり方が通用しなくなるまで何も新しいことに手をつけないのは、非常に愚かなことだと言っています。

うまくいっているときにこそ、次のタネをまくべきであり、うまくいかなくなったときこそ、イノベーションを創出するべきだと、繰り返し述べています。

複雑になってしまったいまの時代にこそ、ドラッカーのこの考え方は、あらゆる企業にとって、成長への大きなヒントになっていくでしょう。

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3 thoughts on “10分で理解するドラッカー式マネジメント

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