Bluemix


日常に浸透したスマートフォンやSNS、クラウド技術・IoTなどを背景にしたスタートアップのブームが続いている。このようなビジネスのスタートダッシュと持続的な活動には、テクノロジーの活用がカギになる。しかし、高度なデジタル・テクノロジーの活用と運用を、どのようにビジネスに統合すればいいのか、悩んでいるスタートアップの経営者や中堅企業の新規ビジネス責任者も少なくない。

モノのインターネットInternet of ThingsIoT)は、一意に識別可能な「もの」がインターネット/クラウドに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組みである[1]
そこで注目を集めるのが、IBMが提供する、簡単にスピーディに活用できる
デジタル・イノベーション・プラットフォームBluemixである。
豊富なサービスとビジュアルな開発機能を持ち、驚くほど素早くビジネスシステムを構築できる。今回は、このBluemixのエバンジェリスト(伝道師)のお二人に、Bluemixの特徴と、スタートアップや新規ビジネス開発にもたらす効果について語り合っていただいた。

IBMは、Bluemixのことを「デジタル・イノベーション・プラットフォーム」と呼んでいます。ずばり、Bluemixのオススメのポイントについて教えてください。


IBM クラウド事業統括
エコシステム・デベロップメント
アドバイザリーITスペシャリスト
藤田 昌也氏

藤田氏「Bluemixにはいくつも利点があります。そのうちのひとつに、非常に簡単に使えて、短期間でアプリやサービスを構築できるという点があります。その結果、ビジネスの進め方そのものを変えることが可能になっています。

これまで、新たなビジネスのためにシステムを構築しようとすると、数ヶ月から、場合によっては1年、2年かけるといったことが当たり前に行われていました。一方で、ビジネスの世界では激しい競争が行われるようになって、このようなスピード感では追い付くことが難しくなっています。

しかし、Bluemixを利用すると、クラウドで提供されているサービス・APIを自由に組み合わせることでアプリケーションの基盤・実行環境をを組み立てることができるので、1~2ヶ月で開発を行い、ビジネスをスモールスタートさせるといったことが可能になります。また、ビジネスの状況に応じて迅速にアプリケーションを進化させることができます。

アプリケーションプログラミングインタフェース (APIApplication Programming Interface) とは、ソフトウェアコンポーネントが互いにやりとりするのに使用するインタフェースの仕様である。

→wikipedia参照

このようなスピード感によって、ビジネスの進め方そのものを変えることが可能になっているのです。そのスピード感を取り入れた企業が大きな成長を遂げるでしょう。IBM自身もクラウドテクノロジーを使い、非常にスピード感のある組織に変貌を遂げました。」

宋氏「Bluemixでデモしていると、デモの最中に昨日までにはなかった新しい機能が追加されていることに気づくこともよくあります。これはクラウドのスピード感で、新しいサービスが次々に刷新されていることのあらわれです。

私が注目しているのは、Bluemixのスピード感に加えて、サービスとAPIの豊富さです。 Webサービスを作るために必要なnode.jsやRuby環境などが、クリックひとつで作成されて、すぐにアプリを作ることができますし、豊富なAPIで連携させることもできます」

Bluemixは、技術サイドの人たちにも大変に注目を集めていますよね

藤田氏「よくIoTをテーマにBluemixを使ったデモをするのですが、スマートフォンの位置情報をBluemixのIoT Foundationにリアルタイムで送信して、それを可視化したりGoogle Mapに表示するというアプリが10分ほどで作れてしまいます。

エンジニアの方々にこのデモをお見せすると、”すぐに何か作ってみたい”と言っていただけます。また、開発には、Node-REDというビジュアル開発ツールが使えるので、エンジニアでない方でも、簡単なプロトタイプなら、ドラッグ&ドロップで作ることができると思います」


IBM クラウド事業統括
エコシステム・デベロップメント
主任ITスペシャリスト
宋 珠憲氏

宋氏「IT系の技術情報ブログサービスであるQiitaにも、Bluemixの記事が多数投稿されています。そのうちの3割ほどがIoTの記事になっていますし、こんなアプリを作ってみた、という記事もたくさんあります。

Bluemixは、GitやGithubとも連携することができます。エンジニアにとってみれば、既存の開発環境の延長線上で活用できるPaaSといえると思います」

技術サイドの人たちだけでなく、ビジネスサイドの人たちにも、そのスピード感を分かりやすく伝えたいですね。

藤田氏「企業のなかで何かシステムを作ろうとすると、情報システム部門が開発しているような状態がまだまだ一般的だと思います。

ただ、クラウドサービスやBluemixのような仕組みが広がってくると、必ずしも情報システム部門がシステムを作るのではなく、製造部門やマーケティング部門といった各ビジネスユニットに加えて、スタートアップや新規ビジネス部門が、自分たちで考えたやり方でアプリを作るというケースがどんどん増えていくと思います。それによって情報システム部門自体が刺激を受ける場合もあるでしょう。そして、企業全体としてスピードアップして、ビジネスが活性化していくというような時代になっていくと思います。

ですから、簡単にアプリを作る仕組みが一層必要になりますし、それがBluemixなのだと思います」

宋氏「オンプレと比較すると、スケーラビリティの面でもコストの面でも、良いところがたくさんありますよね」

たしかに、成長するビジネスを考えるとき、アプリやシステムの拡張性を考慮しておくことは重要ですね。Bluemixの拡張性はどのようになっているのでしょうか。

宋氏「すこし噛みくだいて説明してみましょう。ビジネスの規模拡大に合わせて、システム対応力を増加させるには、2つの考え方があります。サーバーのCPUやメモリといったハードウェアを高性能なものに変える”スケールアップ”と、低価格な小型サーバーの台数を増やす”スケールアウト”です。

クラウドでは、このスケールアップとスケールアウトをうまく組み合わせていきます。それに合わせて、システムやアプリケーションの作り方も変わってきています。システムの構成要素をAPIと呼ばれる仕組みによって疎結合して、新たな機能を組み込みやすくすると共に、ボトルネックとなる構成要素ごとにスケールアウトできるようにするのです。自社のWebサービスに、GoogleマップやGoogleアナリティクス、Amazonのアフィリエイトを組み込むのも、こうしたAPIによる疎結合の一例です。

Bluemixでは、こうしたAPIがサードパーティを含めてとても充実しており、2015年12月時点で120以上用意しています。たとえば、SendGridのAPIを使えばメールを送信できますし、TwilioのAPIを使えば、電話を発信したり、SMSを送信したりといったことができます。このように、Bluemixでは各サービスを簡単にAPI連携させることができるのです。

APIによる連携が容易になると、システムの開発がラクになります。少人数で大規模なシステムを開発したり、開発期間も短縮できますので、エンジニア不足に悩むスタートアップ企業でも活用していただけると思います。また、パッチを当てたり、ミドルウェアをアップグレードしたりといった運用面も、APIの向こう側でBluemixが対応してくれるので、運用工数も削減でき、何より、すでにあるサービスやデータが利用しやすくなります」

ミドルウェアMiddleware)は、コンピュータの分野で、コンピュータの基本的な制御を行うオペレーティングシステム(OS)と、各業務処理を行うアプリケーションソフトウェアとの中間に入るソフトウェアのこと。

→wikipedia参照


※クリックすると拡大画像が見られます

藤田氏「APIを活用したシステムは、ビジネス面でもメリットがありますよね。社内外のサービスやデータを利用できるようになることから、イノベーションも期待できます。さらに、これまでアプローチが難しかったユーザーにもリーチできるようになったり、新たなビジネスを生み出すことが可能になったりするでしょう。

IBMでは、このようなAPIの強化のために、いろいろな施策を推進しています。たとえば、新たな金融サービス“FinTech”推進の一環として、“地方銀行向けBluemixコンソーシアム”を設立しています。また、Node.jsを基盤に既存のレガシーシステムを含めた様々なアプリケーションを、REST API化するためのフレームワークやツールをエンタープライズ向けに提供しているStrongLoopを買収して、モバイルやIoT・Webアプリに対応するAPIの迅速な構築と提供を可能にしています。さらに、API Keyによる認証やAPIのバージョン管理といった、APIの開発・管理を支援するAPI Management や、ワトソンの技術を使い、膨大なAPIの中から最適なAPIを提案するAPI Harmonyといった仕組みも提供して、APIエコノミーの発展を推進しています」

新たなビジネスに、さまざまなAPIが利用できるようになると、これまで利用が難しかった膨大なデータにもアプローチ可能になり、その活用もチャレンジングなものになりそうですね。

藤田氏「そうですね。Bluemixでは、ビッグデータを蓄積することも可能ですし、それを分析するためのサービスも豊富に用意してあります。HadoopやApache Sparkはもちろんのこと、統計分析言語であるRが統合されたクラウドデータウェアハウスであるDashDBや予測分析ソフトウェアであるSPSSの一部の機能もBluemix上で提供されております。

また、機械学習や自然言語での質問応答などの機能を使える”Watson”も、Bluemixの強みになると思います」

数年前まで、スタートアップでも自作サーバーをずらりとならべて、Webサービスを展開する、といった話がいくつもありました。しかし、Bluemixのように上から下までそろったクラウド環境があると、そういったものも不要になってしまいましたね。

藤田氏「現在のビジネスでは、いちからPCやOSをセットアップするというようなスピード感では追い付けなくなっています。そして、そのスピードはどんどん加速していくと思います」

宋氏「情報収集の面でも、時間を短縮できるようになっていくと思います。新しいものを作るときにも、必要なAPIやデータをネットで見つけるのではなく、Bluemixの中にすぐ見つけて、それを使ってすぐに作ってみようという環境が一層充実していくと思います。

また、Bluemix上にサービスやAPIがなくても、Dockerや仮想化機能もありますので、その上に独自の必要なサービスをくみ上げて、それをBluemix上のサービスを組み合わせるといった手法も有効だと考えています」

藤田氏「Bluemixは、本当にPaaSとして必要とされる機能が充実しています。ぜひ、新たなビジネスを構想している人たちに、じゃあ何か作ってみよう、何か始めてみようと考えていただきたいと思います。Bluemix上で、とがったサービスを作って頂ければ、IBMとしても注目していきますし、何らかの形でご支援できる場合もあると思います。Bluemixは30日のフリートライアルで気軽に始められます。まずはサインアップして始めてみてください」

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2 thoughts on “Bluemix

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